楓の風の研修|2ヶ月フォローアップ

2026.03.17


― 少しずつ「自分の訪問看護」が形になりはじめる頃に ―

3月10日、2ヶ月フォローアップ研修を実施しました。
今回はリハ職3名、ケアマネジャー1名が参加し、それぞれの現場で感じていることや、ここまでの変化を共有しました。

あわせて、事務長より個人情報保護についての講義も行われました。

入職して2ヶ月。
まだ毎日が新しいことの連続でありながら、少しずつ仕事の流れが見え始め、利用者様との関わりの中で手応えも感じはじめる時期です。

今回の研修では、そんな2ヶ月目ならではの成長が、それぞれの言葉で語られました。


少しずつ、仕事の輪郭が見えてきた

まず印象的だったのは、
「見えなかったものが少しずつ見えてきた」という変化です。

全部の曜日に利用者の訪問が入った。
少しずつ楽しい気持ちが出てきた。

自分の働くイメージが固まってきた。

今までは初めてのことばかりで全体がほとんど見えない状態だったが、最近は点と点がつながるようになった。

入職直後は、目の前のことをこなすだけで精一杯になりがちです。
それでも2ヶ月が経つと、利用者様の経過を少し引いた視点で見られるようになり、自分の動きにも意味づけができるようになってきます。

優先順位をつけられるようになり、組み立てられるようになった。

こうした変化は小さく見えて、実はとても大きな前進です。


利用者様の変化が、自分の喜びになる

今回の共有では、
実際の介入を通して利用者様の変化を感じられたことが、大きな喜びとして語られました。

脳梗塞後のてんかん発作があり、寝たきりで廃用が進んでいた方が、屋外の買い物に行けるまで改善した。

姿勢が改善し、ADLが上がった。

杖歩行で30分がやっとだった方が、杖なしで1時間歩けるようになった。

痛みが軽減し、ロキソニンを飲まずに過ごせるようになった。

こうした変化に触れたとき、

自分がリハビリ介入して利用者が良くなったことが嬉しかった。

という言葉が自然に出てきます。

在宅の仕事は、派手な成果ばかりではありません。
けれど、その方の暮らしが少し楽になること、できることが少し増えること、その変化を一緒に喜べることは、訪問の現場ならではのやりがいだと改めて感じます。


一人で頑張るのではなく、チームでつないでいく

今回の振り返りでは、
自分一人の力だけではなく、チームの中で支えられながら進んでいることも多く共有されました。

自分が事業所でポロッと話したことをNsが覚えていてくれて、利用者への提案につながり、リハ導入に結びついたことが嬉しかった。

先生によっては、リハビリの介入に消極的な方もいらっしゃいましたが、所長に助けてもらい、必要性を訴えたところ指示書を発行していただくことができました。

在宅では、うまくいくことばかりではありません。
迷うこともありますし、難しい場面に出会うこともあります。

それでも、
同じ事業所の看護師、所長、周囲のスタッフとやり取りしながら前に進めることは、大きな支えになります。

楓の風では、こうした日々の相談やつながりも、現場で働く安心感の一つになっています。


地域との関係づくりも、少しずつ始まっている

2ヶ月目になると、利用者様との関わりだけでなく、地域とのつながりにも意識が向き始めます。

まだ事業所の名前もわからず土地勘もない中で、地域包括には通っている。

「またあなたね」と言われるが、少しずつ信頼関係ができていくのを実感している。

また、営業についてもこんな声がありました。

事業所既存の利用者だけでは厳しい。紹介してもらうためには地域に自分を知ってもらわないといけない。

数週間前よりも楽しく営業できるようになった。

訪問看護は、利用者様のご自宅に伺う仕事であると同時に、地域の中で信頼を積み重ねていく仕事でもあります。
顔を出し、覚えてもらい、少しずつ関係をつくっていく。
そのプロセスもまた、この仕事の大切な一部です。


関係性は、一度ではなく積み重ねの中でできていく

利用者様やご家族との関係づくりについても、印象的なエピソードが共有されました。

長く入浴していなかった方が、「自分のこともやってほしい」と言ってくださるようになった。

時間通りに訪問したのに怒鳴られたが、後から「あの日は嫌なことがあって機嫌が悪かったんだ、ごめんね」と言葉があった。

すぐにうまくいくとは限らなくても、
関わりを重ねる中で少しずつ距離が縮まり、信頼の芽が育っていくことがあります。

これから困った時には楓の風に電話すればいいんだ、という関係性ができることを期待している。

この言葉には、在宅で働く私たちが目指したい関係性がよく表れているように思います。


「自分はどう関わりたいか」を考え始めている

業務に少しずつ慣れてきたからこそ、
自分の強みや、これからどんな関わりをしていきたいかを考える声も出てきました。

楓の風は終末期まで見られることが強み。

セラピストも終末期のベッド上リハまで介入できることを、しっかりアピールしたい。

看取りが近い方にも、拘縮をつくらないように、動けないけれど楽になる、QOLを上げる介入がしたい。

また、

今後、精神の方や認知症の方へのアプローチにも挑戦してみたい。

という声もありました。

ただ業務を覚えるだけではなく、
「自分はどんな専門職でありたいか」を考え始めていること。
これは2ヶ月目として、とても頼もしい変化です。


まだ途中だからこそ、伸びていける

もちろん、まだ手探りの部分もあります。

まだ請求・記録ソフトがうまく使えない。業務の点と点が繋がっていない感覚もあります。

でも、この言葉は後ろ向きというより、
自分の課題を自分で見つけられるようになってきた、ということでもあります。

できるようになったことがあり、
まだ伸ばしたいことも見えてきた。
その両方があるからこそ、成長は続いていきます。


2ヶ月目は、「できるかどうか」から「どう関わりたいか」へ変わりはじめる時期

今回の2ヶ月フォローアップ研修では、

  • 利用者様の変化を自分の喜びとして受け取れていること
  • チームで支え合いながら進めていること
  • 地域との関係づくりが始まっていること
  • 自分の強みや目指したい関わり方が見え始めていること

が共有されました。

入職して2ヶ月。
まだ模索の途中ではありますが、確実に「点と点」がつながり始める時期でもあります。

楓の風では、こうしたフォローアップ研修を通して、
一人ひとりが自分の成長を言葉にしながら、安心して次の一歩を踏み出せる機会を大切にしています。

これから訪問看護・訪問リハビリに挑戦したい方にとっても、
こうした日々の積み重ねが、働くイメージにつながれば嬉しく思います。