下村さん|在宅ホスピスに興味はあった。でも、自信はなかった。
「何もできないかもしれない」という不安を抱えたまま入職した下村さんが、迷いながらも働き続けてきた日々と、いま大切にしている看護のかたちを語ります。

振り返ると、結構いろいろやってきたなと思います
下村さんは、大学病院の救命センターで勤務したあと、ヨガインストラクターに転職し、約10年間その仕事に携わってきました。その後、前職の訪問看護とヨガを兼務する働き方を経て、楓の風に入職しています。
前職の訪問看護に入ってからは、比較的お元気な方に入浴介助で入ることが多くて、毎日が同じことの繰り返し、という感覚がありました
業務自体は安定していましたが、その中で心に残り続けていた感覚があったといいます。
たまに、老衰やがん末期でお看取りになる方もいました
でも、自宅でのお看取りや、病院ではない場所での状態変化に戸惑ってしまって
何もできない、という感覚がすごく残ったんです
それは忙しさや業務量の問題ではありませんでした。
技術が足りない、というより
どう関わればいいのか分からない、という感じでした
訪問看護師として、何か強みを身につけないといけないんじゃないか
そう思うようになりました
この感覚が、転職を考え始めるきっかけになったといいます。
楓の風を選んだ理由
楓の風を知ったとき、下村さんが最初に惹かれたのは「在宅ホスピスに特化している」という点でした。
そのための専門的な研修制度があることと
「最期まで、あなたらしく生きる」という理念が印象に残っていました
面接でお話をしたときにも、その印象は変わらなかったといいます。
自分が学びたいことが学べそうな環境だな、と思いました
それが一番大きかったです
入社直後のリアル
入社して最初の1週間を振り返ると、下村さんはこう話してくれました。
とにかく緊張していました
訪問での関わりもそうですし
普段あまり運転しない場所を運転することも緊張していました
特に印象に残っているのは、定期訪問の同行をしながら、緊急コールにも対応していた日々です。
緊急コールが思っていたより多くて
定期訪問と重なりながら対応していました
頭の中がずっとフル回転している感じでした
情報は整理されているものの、その量は想像以上でした。
ヨガに転職していた期間のブランクもあって
初めて聞くことも多かったです
調べながら、情報を確認しながら
必死についていっていました
正直、大変だなと思う場面は
最初は本当に多かったです
支えになったこと
それでも、「やっていけない」と感じることはなかったそうです。
分からないことがあれば
その都度、調べたり、聞いたりしながら学べました
同行訪問を重ねる中で、少しずつ気づきが増えていきました。
新しく知ることや、経験できることが多くて
それは素直に嬉しかったです
人との関わりも、大きな支えになっていました。
職場のスタッフが本当に親切で、温かくて
いつも声をかけてもらっている
気にかけてもらっている、という感じがありました
一人で頑張らなきゃ、という雰囲気は
なかったと思います
楓の風で働く中で助けになっていること
日々の業務の中で、助けになっている仕組みについても話してくれました。
毎月面談があることは
すごくありがたいです
新入職者研修で同期に会えるのも大きくて
学びや想いを共有できました
記録についても、印象に残っている点があるそうです。
記録がわかりやすくて、残しやすいです
細かな申し送りがなくても
記録を見れば利用者さんの全体像や
訪問状況が理解しやすいです
訪問体制についても、楓の風ならではの特徴を挙げてくれました。
受け持ちはありますが
ローテーションで訪問するので
ほぼ全員の利用者さんに関わることができます
そのおかげで
緊急コールのときも対応がすごくスムーズです
毎回同じ方の訪問ではないので
落ち着いている方でも
程よい緊張感を保って訪問できています
訪問診療クリニックと
カルテを共有できるシステムがあるのも
すごく良いところだと思います
今、大切にしていること
現在の自分について聞くと、下村さんはこう話してくれました。
だいぶリラックスできるようになりました
職場のスタッフとの関わりだけでなく
他職種とのつながりや連携も
実感しています
看護師としての関わり方にも、変化があったといいます。
質問するコミュニケーションから
想いを聴く関わりが増えたと思います
相手の話を聴くこと
沈黙を大切にすること
相手の言葉を反復して
丁寧に聴くことを
今は大切にしています
続けていてよかったと感じる瞬間
訪問を楽しみにしてくれる
利用者さんや
ご家族がいることですね
「来てもらって安心した」
と言ってもらえることもあります
訪問で気づいたことを共有して
必要なサービスや介入につながったときも
やっていてよかったなと思います
困ったときに上長に相談して
初めて知ることや
新しい対応を学べたときも
すごくありがたいです
これから訪問看護に挑戦したいと考えている方へー
初めてのことは
誰でも怖いし
心配だと思います
私もオンコールは初めてでしたが
いつでも相談できて
一つひとつの困りごとが
全部学びにつながっていきました
だから
大丈夫だと思います
一方で、正直な大変さも隠さずに話してくれました。
お看取りが多い時期もありますし
緊急コールは
夜中に鳴ることもあります
利用者さんの入れ替わりがあるため、
短期間の関わりになるケースも
多いです
それでも、最後はこう締めてくれました。
変化していくことに柔軟で
学び続けられる人なら
楓の風で長く働けると思います!
